助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

採卵日までのドキドキ

 

 先日、無事に採卵を終えました。

 採卵日までにブログを更新したかったのですが、気持ちとしてそれどころじゃなかった、という感じです。

 採卵日まではなんだかもう不安しかなく、採卵日が近づくにつれて眠れなくなるというありさま。

 私の場合は刺激に対する卵巣の反応が良く、自己注射開始から約1週間後の2回目の受診時には、医師から「いっぱい採れそうだねー。全部で30個くらいかなー」と言われていました。

 が、ずいぶん多すぎないか?、全部空胞だったらどうしよう、未熟卵が多いんじゃないか等々、ありとあらゆる最悪の事態を想定しては、片っ端から教科書で調べたり、産婦人科医の友人に聞いたり、飽き足らずに検索したりしていました。

 見かねた夫が「もう、全部自分の都合のいいように考えなよ。じゃないと、採卵日までに神経すり減るよ」と。

 もちろん、私の性格的な要素はありますが、これには職業も影響していると思います(たぶん)。

 助産師として勤務していた時、つくづく実感したのは、『周産期医療の一寸先は闇』ということでした。それまでいくら順調に経過していた妊産褥婦さんでも、予測できない急変が起きることがあります。

 それゆえ、常にありとあらゆる事態を想定してケアにあたる、というのが染み付いてしまいました。

 夫にもそう説明したところ、「いや、絶対に性格的なものが大きい」と一刀両断されたのですが・・・。

 そんなふうに見かねて注意してくれる夫に対しても、「専門的なことを調べずに、気楽にしていた方がいいとかよく言えるなぁ・・・」とまで思っていたのですから、かなり気持ちの余裕を失くしていた気がします。

 あとは、これまでの治療の経過で、期待しては裏切られるということ(今回こそ妊娠したかも!→月経が来てがっかり)を繰り返してきたので、自分の中で傷つかないように予防線を張っていたのもあったと思います。

 お金もたくさんかかっている分、気楽にしたくてもできない方は多いのではないでしょうか。

 そんなこんなで、きりきりした状態の中、採卵日を迎えました。

 

 次のブログでは採卵日のことを書こうと思います。