助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

ストレスの少ない生活

 採卵から1か月が過ぎました。

 もう少しで移植周期に入る予定です。

 この1か月間は通院がなく、先月は仕事も入れていなかったので、心身ともにゆったりとした毎日を過ごすことができました。

 夫とゆっくりお出かけしたり、好きなものを好きなだけ食べたり、友人に会ったり、家の片づけをしたり、本をゆっくり読んだり・・・。

 そんな毎日を過ごしていたある日、ふと、「不妊治療」とか「妊娠」に関連した調べ物をしたり、考えたりすることが最近なかったと気づきました。

 それまでは、少しでも時間があれば、不妊治療についてあれこれ考えを巡らせていました。 

 以前ブログにも書きましたが、夫に考えても仕方ないことを考えすぎだと言われたくらいです。

 でもそれだけ、妊娠するまでに細かいステップをひとつずつクリアしなくてはいけないプレッシャー、クリアできなかった時の絶望と恐怖、妊娠できない不安感にさいなまれていました。

 不妊治療にはストレスが良くないのに、不妊治療自体がストレスになっていた私・・・。

 あらゆる可能性を常に考え、少しでも気になることがあれば、産婦人科学の本で調べ、飽き足らずにネット検索していた私・・・。

 今、冷静に考えると、相当不妊治療に心身を支配されていました。

 そして、そういう状況を自ら作り出していた部分もあります。

 助産師勤務時代に色々と見聞きしたことを基に、不妊治療開始時は、落ち込みすぎないように気をつけようと考えていたにも関わらず、気づけば不妊治療に気持ちを引きずられていました。

  そんな自分に情けなさを感じますが、これもまた自分が助産師に復帰した際のネタにしようと思っています。