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助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

インフルエンザワクチン接種について

その他

インフルエンザにかからないために

 11月も下旬になり、勤務先のクリニックには、風邪やインフルエンザの患者さん、ノロウイルス感染疑いの患者さんがいらっしゃるようになりました。

 合わせて、インフルエンザワクチン接種希望の方の申し込みも日に日に増えています。

 私は、自身の職業感染防止という観点ではもちろん、患者さんや他のスタッフへの施設内感染防止の観点からも、毎年必ずインフルエンザワクチンは接種し、日常生活でも手洗い・うがいや外出時のマスク着用、人ごみは極力避けるなどの対策をとるようにしています。

 ワクチンは接種したからといって感染が100%防げるわけではありませんが、重症化は防げます。また、妊婦の場合は、免疫力が低下しており、インフルエンザにかかりやすく、重症化しやすいためにワクチン接種が推奨されています。

 私は職業上でも妊娠を希望する上でも必要と思い、今年も11月初め、判定日の3日前にインフルエンザワクチンを接種しました。

 

妊婦さんもインフルエンザワクチン接種を

  インフルエンザワクチンは、妊婦さんはすべての妊娠時期において接種できます¹⁾²⁾。

 また、インフルエンザに感染した場合も、抗ウイルス薬が使用できます¹⁾²⁾。

 妊娠中だからワクチンも接種できない、薬も飲めない、ということはありません。

 しかし、妊婦さんへのワクチン接種を渋ったり、俗に言う安定期以降(妊娠16週以降)に入らないと接種できないと説明する医師もいるようです。

 これは、「ワクチンを接種してから流産した」とか「生まれた子どもに異常があったのはワクチンのせいではないか」といった、ワクチンとは関係なく起こることによって医師が責められることを避けるためではと思われます。

 特に、産婦人科以外の医師や歯科医師は、妊婦さんの全身状態や胎児の状況を把握しづらく、妊婦に対する薬剤投与に慎重になり、使用できる薬剤はあるにも関わらず、「妊娠中だから」という理由で一切処方を出さない方もいらっしゃいます。

 私の勤務先にも、妊婦さんでワクチン接種を希望される方がいらっしゃいますが、医師は「かかりつけの産婦人科医は接種しても良いと言いましたか?」と何度も確認しています。そこで、妊婦さんが産婦人科医に接種を勧められており、本人も必要性を理解して希望している場合なら接種はスムーズなのですが、接種に至らない場合もあります。妊婦さん本人がワクチン接種に不安を抱いており、接種前の診察で「打っても本当に大丈夫ですよね?」などと医師に尋ねたりすると、医師も何かあっては困るからという理由で接種しない方向になってしまいます。

 インフルエンザワクチンは任意接種で、強制ではないのですが、万一感染して40度超えの発熱で何日間か苦しむよりは、ワクチン接種をしておいた方が感染しても軽く済み、接種のメリットは大きいと思います。そして、妊婦さんの場合、ワクチン接種による胎児の異常発生率が多いという報告はありません。

 

 私は滅多に体調を崩すことがなく、また、体調を崩した時の辛さがとにかく嫌な人間なので、毎年冬の感染症流行シーズンは憂鬱です。

 この冬も何とかインフルエンザやノロウイルスの予防に努めて、元気に過ごしていきたいと思います。

 

 

<引用文献>

 1)国立成育医療研究センター:インフルエンザのワクチン・薬情報 https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/h1n1.html

 2)日本産婦人科学会・日本産婦人科医会編(2014).産婦人科診療ガイドライン-産科編2014-,p54,日本産婦人科学会事務局.