助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

寝かしつけ大作戦

 娘が生まれてから、いちばん大変だったのは寝かしつけでした。

 先日の記事に少し書きましたが、生まれてから3か月くらい、とにかく娘はなかなか寝ない子でした。まあ、新生児だったり、まだ生活リズムがついていなかったりした頃なので、当たり前といえば当たり前なのですが、夫と共にげっそりする毎日・・・。本当に辛かったです(涙)。

 そんな娘との格闘の記録を今日は残しておきたいと思います。

 

添い乳にトライ

    前回の記事に書いたように、生後1ヶ月くらいは沐浴→授乳→抱っこでゆらゆらして寝かせるという方法で寝かしつけていました。

 ところが、これは寝るまでにとにかく時間がかかり、こちらが眠い時には修行のように感じる作業でした。

 色々考えた末、1ヶ月を過ぎたあたりから添い乳での寝かしつけにトライしてみることに。

 すると、なんとなんと、約10分以内で寝てくれるではありませんか!

 いやー、もっと早くトライしてみればよかった・・・と思うくらい、寝かしつけが一気に楽になりました。もっと早くに添い乳を試そうかと思ったこともあったのですが、娘が小さく、窒息が恐くて躊躇していたのです。

 これで本当に楽になり、苦痛から逃れられてホッとしたのを覚えています。

 しかし、その幸せな日々は長くは続きませんでした・・・。

 

添い乳もダメに・・・

  最初はすんなり寝てくれた娘も、次第に、寝たタイミングを見計らって私が口から乳首を外すとしっかり覚醒してしまったり、寝て30分位で起きてしまったりするように。

 また、徐々に添い乳を開始して寝るまでの時間も長くかかるようになりました。

 そして、添い乳での寝かしつけに失敗すると、娘は再度添い乳しても寝ず、ギャン泣きを始めます。

 抱っこでゆらゆらしても一向に寝ない娘は泣き叫ぶばかり。

 20時頃から寝かしつけたはずなのに、すでに0時を回ることがしばしばありました。

 夫と途方に暮れ、交代であれこれしている内に、電池切れのように急にコトンと寝る娘。

 毎晩毎晩「今日はうまく寝てくれますように」と祈り、娘が寝るまで緊張の糸がピーンと張りつめた状態でした。うまくいった日はホッとし、ダメな日は本当にブルーでした。

 

作戦成功!

  添い乳の絶大な効果が薄れていくにつれ、私と夫は新たな寝かしつけ方法を考えました。

 一つはベビーラップで寝かしつけしてからベッドに移す、もう一つは輸送反応を利用して抱っこのまま歩き回り、娘が寝たタイミングで一緒にベッドに入って添い寝をするという方法でした。

 しかし、ベビーラップを使った方法はすぐに寝てくれるもののベッドに置くと起きる、輸送反応を利用した方法は体重が増えていくことを考えるといつまでもできる方法ではなく、やはり寝付くまでに時間がかかったり、寝たと思ってベッドに置くと起きたりするという問題点が生じました。

 ほとほと困り果てた私たちは、娘が3ヶ月になった頃、ついに「ねんねトレーニング」の本に手を出しました。

 この手の本には「こうすれば寝ます!」という魔法のような方法が書かれているわけではありません。でも、本を読んでみて、その時おこなっていた寝かしつけの方法は変えた方がよいことがわかりました。

 そして、本を参考にして夫と話し合い、子どもにとって安心かつ私たちが楽な方法、将来的に続けられそうな方法にしようということになり、「添い寝して背中をトントンする」寝かしつけをすることにしました。

 最初からうまくいくわけはないし、ものは試しだと思った初日。

 娘とスキンシップをいっぱいはかった後、消灯して、ベッドで添い寝。

 「今日からはこうやって寝ようね」と話しかけ、背中をトントン。

 娘は泣き出しました。

 「仕方ない、長期戦で頑張ろう」と思いながら、泣いている娘の背中をトントンし続けます。

 すると、娘は徐々に泣き止み、信じられないことに10分後にはすやすや・・・。

 すぐに目覚めるかと思いきや、30分経っても1時間経っても、娘は起きずに寝ています。

 あまりにもあっけなくて、今までの苦労は何だったのかと拍子抜けしました。

 また、これは初日だけかと思いきや、翌日もその次の日も、背中トントンですんなり寝てくれました。

 そして、今もこの方法で寝てくれます。

 夜泣きも今のところなし。

 それでも夜中の授乳後は背中トントンだと泣く可能性があったので添い乳で寝かしていましたが、今はもう、夜中の授乳後もベッドに寝かせると、泣かずにそのまま一人ですぐに寝てくれます。

 夫でも私でもどちらでも寝かしつけられるので、私も負担がぐっと減って楽チンになりました。

 

 おそらく、この方法は時期的なタイミングとぴったり合ったがゆえに成功したように思います。

 新生児の頃にやってもダメだったでしょう。

 今、夫と振り返っても、寝ない時期は本当に地獄のようで辛かったという感想しかありません(笑)。あの時の私に「大丈夫、ちゃんとぐっすり寝てくれる日が来るからねー」と言ってあげたいです(笑)。

 今や娘はとにかく良く寝てくれる子になり、助かっています。