助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

産後の抜け毛がひどい!

恐怖の抜け毛

 

 恐れていた産後の抜け毛。

 職業柄知識はありましたが、出産経験者の友人から「髪の毛、すごい抜けるよ・・・」と聞いていたので、どんなものかと出産後はドキドキしていました。

 で、髪をショートボブにし、美容師さんからは「前髪がスカスカになるんですよ。だから厚めにしておくことを勧めます」と言われ、前髪を厚め&短くして準備していましたが・・・。

 出産後3ヶ月経った頃、ついにきました!!

 シャンプーの度に指にからまる大量の髪の毛や髪の毛で真っ黒になるお風呂場の排水口を見て、「もうハゲる・・・!」と恐怖におののく毎日。

 そして、掃除をしてもしても、床に落ちている髪の毛の多さに愕然。

 娘を抱っこしながら、拾って捨てるの繰り返し。

 助産師をしていた時に、本当に髪の毛がなくなって全体的に禿げてしまったママさんを見たことがあったので、私もあんなふうになるのかなと不安に思っていました。

 ところが、最近は少し落ち着いてきまして、抜け毛の量が減ってきたように思います。

 

産後の抜け毛のメカニズム

 

 髪の毛には、成長する成長期、抜け落ちる退行期、次に生えるまでの休止期があり、一定のサイクルでこれらの状態を繰り返しています。

 ところが、妊娠中はエストロゲンのホルモン作用により、毛が生えている状態が長くなり、抜け毛しにくくなる状態が起こります。

 妊娠中、髪の毛が多くなった気がしたり、体毛が濃くなったりするのはこのためです。つまり、見かけ上、髪の毛がいつもより多い状態になるのです。

 しかし、出産後は急激にエストロゲンが低下し、妊娠中抜けなかった髪の毛が一気に正しいサイクルに戻ろうとします。

 これが曲者で、そのために一気に抜け毛が始まるのです(涙)!!

 ただ、これは女性ホルモンのなせる業なので、いつまでもこの状態が続くわけではなく、大体産後6ケ月くらいから抜け毛は減っていき、産後1年も経てば元通りに回復します。

 私もそろそろ収まってきた頃なので、回復しつつあるのかなーと思っています。

 

 最後に、今年8月に米国皮膚科学会がおこなった産後の抜け毛対策に関する情報提供がありますので、リンクを貼っておきます。(もしかしたら、会員じゃないと中身が見れないかもしれないので、下に情報提供内容も引用しておきます。)

 

 過度の脱毛に悩む女性に対して米国皮膚科学会は

  •  髪のボリュームを出すタイプのシャンプーを使う。このタイプのシャンプーは、毛髪をコーティングする蛋白などを含んでおり、髪を豊かに見せる。
  •  リンスインシャンプーは避ける。このようなシャンプーに含まれるリンスは強力なため、髪の張りが失われてボリュームが少なく見えることがある。
  •  軟らかい髪用のリンスを使う。配合成分がマイルドなので、髪のボリュームが落ちない。ラベルに「強力」とあるリンスの使用は避ける。
  •  リンスはなるべく毛先だけにする。頭皮や毛の根元にはリンスをつけない方が、髪のボリュームが保たれる。
  •  髪型を変えてみる。スタイルによっては髪を多く見せることができる。美容師と相談して、自分に合ったカットやスタイル、色を選ぶとよい。化学薬品によるトリートメントや過度のスタイリングは、脱毛を促進することがあるので避ける。

といったことが推奨されています。

 

<参考サイト>

www.m3.com

 

www.aad.org