助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

流産のその後

 すっかりブログの更新が途絶えていました。

 今日は前回の記事更新後の経過について、少し残しておきたいと思います。

 

 前回の記事更新後、主治医の診察がありました。

 主治医も「今回もうまくいくと思ったんだけど」としょんぼりしておりましたが、私の気持ちを汲み取りつつ、流産の原因と思われることと今後の可能性について、また治療再開時期について説明してくださいました。

 その時は私から、再度流産することがこわいこと、もう子どもは諦めようかと考えているということも話しました。

 すると、主治医は「あなたも助産師だからわかっていると思うけど」と前置きしたうえで、流産はなくならないこと、妊娠を望む以上は起こりうることだと考えた方がよいことを説明してくださいました。そして、今回の流産はおそらく胎児側の要因であり、アンラッキーな出来事だったこと、そして、今残っている卵も充分妊娠の可能性があるのだから悲観することはない、とも。

 ただ、治療は次の月経が来たら始められるが、義務感や焦燥感から再開してはいけないと言われました。少しでもまた頑張ろうという気持ちならOKだけどと。

 こういった説明を丁寧にしていただいて、診察は終了しました。

 悲しみと不安だらけだった私の気持ちは少しすっきりしたように感じました。

 

 それから数日後、夫が手配してくれ、一人目を流産した時と同じお寺で供養をしていただきました。

 お坊さんが「きっと空の上からお姉ちゃん(娘)を見守っててくれますよ」と温かく声をかけてくださり、思わず涙がこぼれました。娘も初めての場所、しかもいつもと違う雰囲気の中で泣きそうになっていましたが、供養が終わるまでなんとか耐えてくれました。

 

 こうして供養を終え、娘のお世話に追われて日常を過ごすうちに、まだ悲しみは残るものの、自然と「また治療を頑張ってみようかな」という気持ちになりました。

 夫も「あんな辛い思いをするくらいならもういいかなと思っていたけど、ここで諦めたら今回来てくれた子が悲しむような気がする。やっぱりもう一人子どもがいたらいいよね」と言うようになりました。

 どこかで区切りは必要ですし、延々と治療をする気はありませんが、近々もう一度治療にチャレンジしてみようと思います。