助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

産む病院の選択

 相変わらず、体重増加のスピードにヒヤヒヤする毎日を送っています。

 来週の健診までに、前回の健診から最高でも+1㎏の増加にとどめたいのですが、もうほとんど+1㎏・・・。

 体重増加のスピードを抑えるため、まずは食生活を見直したり、ヨガやウォーキングをしたり、あれこれ試行錯誤しています。

 

私個人の産む病院の選択基準

  最近、周りから「どこで産むの?」とよく聞かれるようになりました。

 産む場所の選択には、病院等の選択から、里帰りをするか否かなど、様々な選択肢があります。

 今回、私は、現在妊婦健診を受けている病院で出産することに決めました。

 決め手は、できる限り母子の救命をしてくれる病院であるということです。

 私は、助産師としてたくさんの出産に立ち会わせていただく中で、身を持って出産の怖さを感じてきました。

 妊娠・出産の一寸先は闇で、本当にいつ何が起こるかわかりません。

 特にリスクがなかった産婦さんが分娩後に大量に出血し子宮全摘したケース、胎児心拍モニターでは元気だったのに、生まれてきたら赤ちゃんはぐったりしていて、蘇生したケース等々・・・。

 それ以外にも、母体搬送を受ける側の病院に勤務していたので、超緊急の場合などは搬送に伴うタイムロスが悔やまれたケースもありました。

 妊娠・出産は母子ともに健康であることが当たり前と思われがちですが、そうではないことは結構あります。

 また、数年前、私は大切な友人を出産によって亡くしました。

 詳しいことは書きませんが、マンパワーがあり、即医療行為ができていたら救える命だったのではと思います。

 そういったことから、母子の命をできる限り救ってくれる医療設備のある病院に的を絞り、自宅からの距離などを加味して選択しました。

 ちなみに、「助産師なのに、助産院で産もうと思わなかったの?」と聞かれたこともありますが、私の場合は35歳以上で体外受精による妊娠、子宮内膜症の手術既往、潜在性甲状腺機能低下症の合併があるので、助産院での出産の適応ではありません。そして、そもそも万全の医療体制が整った環境で産みたいという希望があったので、もし適応があっても選択しなかったと思います。

 

里帰り出産をするか否か

  それから、他によく聞かれる質問としては、里帰りの有無についてです。

 私も夫も実家が遠方のため、周囲にすぐ頼れる人がいません。そのため、当初は里帰りして、自分が以前勤務していた病院で産んで(子宮内膜症の手術もしてもらった病院なので、安心感はありました)、実家で産後の1か月を過ごそうかなと考えていたのですが、夫や双方の母親と話し合い、里帰りはやめました。

 里帰りには、何よりも自分が楽で安心して過ごせるというメリットがあります。

 それはかなり魅力的だったのですが(笑)、夫と何度も話し合い、これから二人で協力しながら育児をしていく上では里帰りをしない方がよい、という結論に至りました。

 待ち望んでやっと授かった子どもですし、今後はお互いに協力しながら同じように育児できるようにするためには、スタートが肝心だねということになったのです。

 こういった病院の選択や里帰り出産の選択については、それぞれその人が置かれた環境の影響を受けるので、絶対にこういう病院が良い!とか里帰りした方が良い!と一概に言えることではないと思います。

 あくまで私個人の基準で記事を書きましたが、私自身、今回の自分の選択がどんなふうな結果になるのか、ちょっと楽しみにしています。