助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

産休に入りました

 先週末、34週0日で仕事を終了し、産休に入りました。

 なんとか産休まで働き続けられたのは本当に奇跡でした。

 妊娠がわかってから、仕事のことでまず不安に感じたのは、「最後まで(産休まで)無事に働けるかしら」ということ。

 立ち仕事なので、切迫流早産を起こし仕事は途中で休まざるを得ないのではと心配していました。

 特にお腹の張りが辛かった妊娠中期は、ヒヤヒヤしながら仕事をする毎日。

 あまりにもお腹が張った時には少しだけ座らせてもらったりしましたが、患者さんが多くて忙しい時などは自分の体調に合わせて休憩をとることが難しかったです。

 

 今回、自分がいざ妊婦になってわかったことは、妊娠しながら働くのは考えていたよりもハードルが高いということ。

 私が今まで働いてきた環境は女性が多く、同僚に妊婦がいるのは普通だったので、妊娠していない人と比べて身体のしんどさはあっても、元気であれば働けるものだと思っていました。

 もちろん、妊娠している同僚に対しては、患者さんの移動や重たいものを持つ業務などから外れ、座ってできる業務などを多くするように配慮していましたが、妊婦が働くことの大変さを本当の意味で理解できていませんでした。

 というのも、妊婦はありえないくらい突然体調を崩すものですし、それが自分でも予測がつかないことが多く、体調管理を心掛けていてもコントロールが効かないものなのです。

 仕事上の責任を全うしたいけれど、それだけのパフォーマンスが今は難しいです、ということが体調のせいで度々起こります。

 また、看護職だと、ケアする立場の自分がまず元気でなくてはいけないというプレッシャーもあります。

 働く妊婦は身体のしんどさに加えて、ピーンと張りつめた変な緊張感を持ち続けて仕事をする状況にあるんだ・・・としみじみ実感しました。

 

 ただ、自分の身は自分で守るしかないし、赤ちゃんも自分が守るしかありません。

 仕事をしていると、どうしても周囲に迷惑をかけないようにと考え、限界を超えそうになっていても自分の辛さを訴えることをためらいがちですが、赤ちゃんと自分に何かあってからでは遅すぎます。

 せっかく授かった命なので、とにかく赤ちゃんと自分のことをまず優先に考えた方がよいと思います。

 何かあって後から後悔するよりも、辛い時には辛いと訴えて休み、また頑張れる時に頑張ればよいと思うのですが、妊婦をとりまく職場環境はなかなか厳しいのが現状ですかね・・・。