離乳食にはストックを活用!
あと約1週間で娘の1歳の誕生日を迎えます。
ざっと振り返ると、あっという間だったような長かったような・・・。
娘はついこの間まで寝ているだけだったのに、今はあっという間にハイハイで移動し、どんどん幼児に近づいています。
この成長のスピードにはびっくりです。
今日は日々の離乳食の献立の組み立て方について書きます。
それぞれ各家庭で色んな方法があると思いますが、我が家の場合はほぼストックを準備して、それを毎回組み合わせて献立を決めています。
今は主食+主菜+副菜といったように、初期に比べると大分食事らしいものを準備するようになりました。
内容とストックは以下の通りです。
主食→軟飯、うどん、パン。
軟飯はまとめて炊いた後小分けにして冷凍。パンも8枚切りを購入して耳をカットし冷凍。うどんは生協のベビー用冷凍うどんを使用。
主菜→鶏のささみ、鶏レバー、鶏ひき肉や豚ひき肉、魚、豆腐、納豆、卵、乳製品など。
ささみやレバー、魚は茹でて冷凍。肉団子、魚のつみれやハンバーグも茹でるor焼いて冷凍。
副菜→スープ、味噌汁、シチューなど。
かつお出汁で適当な野菜(主に人参、大根、玉ねぎ、キャベツなど)を煮てスープにしたものを冷凍。食べる時にお味噌を入れてお味噌汁にしたり、ちょっとお醤油を垂らしたり、トマトを加えてトマト風味したり。
あとは上記の野菜スープに豆乳を加えてとろみをつけ、シチューにしたものも冷凍。
このほか、野菜の冷凍ストックも作っています。
WHOの補完食のガイドラインを読むと、補完食のメニューには、主食・動物性食材・緑黄色野菜・油脂・乳製品・豆類を組み合わせることが大事だそう。
なので、ほうれん草、水菜、小松菜、ブロッコリー、かぼちゃ、人参、トマトなどの緑黄色野菜を茹でて冷凍しています。
これらは主菜や副菜に加えて使っています。
今はもう裏ごしたりしなくていいので大分楽になりましたが、初期の頃は生協の裏ごし野菜なども購入して活用していました。こういった裏ごし済のものやベビーフードなんかもどんどん使わないと、全部手作りは大変だと個人的には思っています。
頑張って作ったのに食べてくれないと、心も折れますよね・・・。
娘は今や何でも食べますが、初期の頃は全然進まなくて「せっかく作ったのになー」と落ち込むこともありました。
ベビーフードだと食べなくても「仕方ないねー」で済むので、気持ちの面で救われます(笑)。
以上、簡単ですが、離乳食についての記事は今回で一旦終わります。
食物アレルギー対策
娘は先日、生後11ヶ月を迎えました。
あと1ヶ月で1歳のお誕生日なんて、なんだか信じられません。
最近はものすごいスピードで毎日が過ぎ去って行きます。
1年前は自分が妊婦だったことすら、遥か遠い昔のことのような感じです。
現在のアレルギー対策の見解
今日は娘の食物アレルギー対策について書きます。
食物アレルギーがあると、その食べ物を避けるために成分を細かくチェックしたりと色々な対策が必要になりますよね。神経を使うし大変だと思います。
そのため、私は娘が食物アレルギーがなく何でもおいしく食べられる状態であることを強く願っています。
食物アレルギー対策に関しては、「離乳食を開始するのを遅らせる方がよい」とか「牛乳や卵などはできるだけあげない方がよい」などの説がよく聞かれます。
私も妊娠中、母に「子どもがアレルギーになるから牛乳や卵は摂らない方がいい」と言われたことがあります。
昔は、特定の食物を除いたりするのが通常の対策だったようです。
でも、今は違うのですよね。
離乳食の開始を遅らせたり、アレルギーを起こしやすい食物を除いたりしても、アレルギーの発症を防ぐことはできないことがわかっています。
むしろ、重度のアレルギーでなければ、特定のアレルギーを起こしやすい食物を除かない方がアレルギーが減るということなのです。
というわけで、私は離乳食の開始はやや遅めくらいだったものの(風邪など体調不良のため6ヶ月に始めました)、お粥や野菜をクリアしたらわりとすぐに、アレルギーを起こしやすい食物を与えました。
豆腐(大豆)、ヨーグルト(乳製品)、うどんやパン(小麦)、卵、どれも与える時はドキドキでしたが、異常があればすぐ受診できるよう初めてのものを与えるのは平日午前中にしました。
あと、ピーナッツに関しては、私はピーナッツペーストを豆腐に混ぜて野菜を加え、白和えにして与えています。ピーナッツそのままは誤嚥による窒息のリスクがあるのであげられませんが、無糖のピーナッツペーストなら離乳食に使いやすいです。国産の無糖ピーナッツペースト、ややお高めですが、パンに塗ってもおいしいですしオススメです!
ただ、すでに特定の食物でアレルギーを発症している場合やハイリスクの場合は専門医に相談なさって、離乳食を進めるべきだと思います。
食物アレルギー対策も怪しい情報やトンデモ医学に惑わされやすい分野です。
正しい最新の知識で安全にアレルギー対策ができ、食べることを楽しめる環境を子どもに与えたいと思います。
離乳食へのハードルが下がったWHOのガイドライン
先日、娘の10ヶ月健診に行ってきました。
2700㌘台で生まれ、小ぶりだった娘はもう10㎏を超え、身長と共に成長曲線のいちばん上、もしくはややはみ出し気味(笑)。
私も夫も身長はある方なので、遺伝だと思います。順調に育って有難いですが、抱っこ紐での抱っこが長時間にわたるとツライし、パンツタイプのオムツはもうLサイズでコストがかかる、というトホホな面もあります。
補完食の考え方に目からウロコ!
さて、10ヶ月にもなって今さら感満載ではありますが、離乳食のことを。
離乳食が始まる前、私はやや憂鬱な気持ちでいました。
ちょっとしか食べないのに、お粥なんて10倍粥だの7倍粥だの色々あるし、裏ごしなんかも面倒、ごっくん期だのモグモグ期だの細かいステップアップも何なんだ…とあまりよいイメージがありませんでした。ハードルが高いと感じていたのです。
重い腰を上げて何から準備しようかと考えた時、学生時代に離乳食のことは少し勉強していましたが、忘却の彼方だったので再度基本を押さえることにしました。
それで私は、厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10.pdf#search=%27%E6%8E%88%E4%B9%B3%E3%83%BB%E9%9B%A2%E4%B9%B3%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%27)
とWHOの補完食(離乳食)のガイドライン(http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/66389/2/WHO_NHD_00.1_jpn.pdf)を参考にしました。
WHOの補完食(離乳食)のガイドラインは存在そのものは知っていましたが、ラクテーションコンサルタントをしている友達から勧められ、初めて熟読しました。
そしたら、目からウロコがぼろぼろ!
日本の離乳食のお作法、決まりごとって何なのかしらと思うくらい、シンプルで大事なことを押さえていてわかりやすいのです。
補完食の目的は「母乳またはミルクで補えない栄養、エネルギーを補うこと」。
つまり、乳幼児の1日に必要なエネルギー量から、母乳やミルクより供給されるエネルギー量を差し引いて生じる差を、補完食で補いましょう、ということです。
日本の離乳食は文字通り、離乳させることが目的になった内容や方法ですが、そうではないんですね。
乳幼児に与える補完食は、栄養が十分で安全で適切に与えることが大事だそう。そのため、補完食を薄めすぎたり、回数や量が少なすぎたり、補完食は母乳より栄養の質が低いのに母乳の代わりにするようなことは避けた方がいいのです。
WHOのガイドラインだと、「比較的少ない水でお粥をつくります。お粥はすすることのできない濃さにしましょう」と書いてあります。
日本ではお粥を10倍粥から始めて、次は7倍粥、5倍粥に…と言われたり、レシピに掲載されていたりしますよね。
しかし、10倍粥や7倍粥は薄すぎて栄養が足りていないかもしれません。
赤ちゃんの胃の容量は約200mlなので、薄いお粥だとすぐに満腹になってしまいますから、必要量を得るにはかなり食べなければならないことになります。
ちなみに、厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食開始当初の調理形態を「なめらかにすりつぶした状態」としているだけで、10倍粥を与えましょうとは書いてありません。
10倍粥って、どこから出てきたのでしょうね。
また、補完食では、主食以外に必要な栄養素やエネルギーの差を最もよく埋める食品として、豆類・種実類、動物性食品、緑黄色野菜と果物、油、砂糖、脂肪があげています。
日本の離乳食では油は極力使わないように、使っても少量とされることが多いので、ちょっと驚きでした。
あと、補完食は日本の離乳食とは違い、回数も多いです。
生後6ヶ月以上から12ヶ月まで母乳は欲しがるたびに与えること、母乳育児の場合は1日3回補完食を与え、そうでない場合は1日5回補完食を与えるように記されています。
これを読んで、1回に食べる量が少ないとかなかなか食べないとかなら回数を増やせばよいのだと思い、すごく気持ちが楽になりました。
補完食の考え方で気持ちが楽に
WHOのガイドラインで大事なポイントがわかり、俄然やる気が出た私。
日本式で離乳食をきっちり進めようとするとストレスだから、適当に大体の感じでやればいいと思えました。
そして、娘には最初から5倍粥(全粥)を作って与えました。開始当初の全然食べない、食べにくそうにしていた頃は少し薄めたこともありましたが、食べられるようになったらそのまま気にせずあげていました。9ヶ月頃からお粥を嫌がるようになったので、今は軟飯にして食べさせています。
次回以降は、アレルギー対策の話やどのように毎日の離乳食献立を組み立てているか書きたいと思います。
あれから2年
2年前の今日、私は完全流産をしました。
去年もそうでしたが、4月に入ってこの日が近づくと心がざわざわします。
妊娠が発覚した時の喜び、出血した時の不安と焦り、流産が確定した時の目の前が真っ暗になった感じ、涙が止まらなかった日々、再び妊娠できるのかという不安・・・。
娘を授かった今も、やはり時々思い出します。
あの悲しみは消えません。
たぶんずっと、これから生きていく上でも心の中には流産の悲しみが残ったままなんだろうと思います。
2年前は生き地獄かと思うくらい、毎日が本当に辛かった。
早く楽になりたくて、少しでも気持ちを落ち着かせたくて、速く1日が過ぎて行ってほしいと心から願っていました。
夫も本当に辛かったと思います。
でも、仮に流産せずに妊娠が継続し出産していたら、娘には会えなかったわけで、それはそれで複雑な気持ちです。
先日、夫と「もうすぐ、〇〇ちゃんの命日だね」という話をしていたら、夫が「今日ふと、すごいことに気づいたんだけど・・・」とあることを教えてくれました。
それは、完全流産した4月26日の数字を逆から読むと『624』で、なんと娘の誕生日(6月24日)と同じ数字だということ・・・!
あまりスピリチュアルなことを信じない私も、ちょっと鳥肌が立ちました。
何かメッセージ性があるのかどうかはわかりませんが、娘のお兄ちゃんかお姉ちゃんが娘のことを守ってくれているのかな。
そうだったらいいな。
母乳のみの育児へのこだわり
今日は娘の栄養方法について書きます。
現在9ヶ月の娘は離乳食後期にさしかかっており、栄養方法について書くのは今さら感がありますが・・・。
これまでの、栄養方法に対する葛藤、悩み等、一応残しておこうと思います。
母乳のみで育てることへの葛藤
私は最初から娘を混合栄養で育てています。
出産前は、うまくいけば母乳で育てたいけれど、そうでなければ無理しないで混合で育てよう、栄養方法にこだわって娘の栄養状態が悪くなったり自分が追い詰められたりするのは避けよう、と思っていた私。
出産直後もあまり考えは変わりませんでした。なぜなら、37週ちょうどで出産した娘は小さめだったので、口を大きく開けられなかったり飲みが緩慢だったりするだろうなと全然期待していなかったのです。
しかし、初めて授乳した時、小さめに生まれながらも意外と上手に飲む娘を見て、「うわー!一生懸命飲んでてかわいいー!!しかも、こんなに上手に飲んでくれるならなんとか母乳で育てたい!!!」と、母乳育児への意欲がむくむくと湧いてきてしまいました。
ところが、大出血してかなりの貧血だった私の母乳分泌状態は良くなく、やっと退院間近に乳房緊満感が出てきて、直接授乳して10g飲めるかどうかというレベル。その間、娘の体重減少も最高で8%減となり、私も貧血でフラフラだったので、ミルクを足さざるを得ませんでした。
まあこんなもんだよね、退院してからゆっくり頑張ればいいやと思い、退院後は娘の体重を見ながらミルクの量を最低限に調節しつつ、ゆるゆると母乳をあげていました。
だんだんと母乳分泌量は伸びてきたのですが、母乳だけで頑張るにはちょっと不足している状態。
もっとも、頻回に1日に20回とかあげればなんとかなったのかもしれませんが、体調が万全ではなく、睡眠不足も加わってフラフラだったので、自分の身体を立て直すことも大事だと思い、そこまではしませんでした。
でも、母乳一本で育てることへの希望は消えず、じっくり時間をかけて何とかしようと思っていました。
そんな中、手伝いに来ていた母親の「出ないの?」「足りないの?」という言葉がだんだん負担になってきました。心配して言ってくれているのですがね。
さらに、親戚や知人からの「混合なの?頑張れば母乳だけでいけるかもよ」「母乳出てる?」という悪気のない言葉が産後の不安定な心にグサグサ刺さり、『母乳だけで育てられない私はなんてダメなんだろう・・・。助産師なのに・・・』とぽっきり折れてしまいました。
今振り返れば、全然ダメじゃないのに、恐るべし産後の情緒不安定!
母乳分泌状態も母乳だけでやっていくにはやはり足りない状況には変わりなく、「母乳だけで育てたいけどできない」という悶々とした気持ちが産後3~4ヶ月くらいまで続きました。
また、その母乳分泌状態を維持もしくは少しでもアップさせるために、搾乳もしたり、ずっと授乳のことばかり考えて振り回されていた気がします。
で、悶々としている中、デパートの店員さんから通りすがりの知らない人にまで、あいさつ代わりのように「母乳(で育てているの)?」と聞かれ、知らない人になんでそんなプライベートなことをと思いつつ「はぁ・・・」とか濁していると、「やっぱり母乳がいちばんよね!」ととどめを刺されてさらに撃沈とか。
助産師仲間も当然のように私が母乳のみで育てているということを前提にして話をしてきて、「・・・助産師なんだけど、混合で育ててるんだ」と返した時の気まずさと言ったらありませんでした。
そんな状態だったので、時には夫に「母乳で育てられない私は母親失格だ」と泣いて訴えたこともあります。
今、周りに同じことを言う人がいたら、その気持ちを受け止めつつ「母親失格なんかじゃないよ」と断言できるのに、あの時の私は相当やられていました・・・。
私なりの母乳育児をすることで納得
そうこうしている内に、母乳だけで育てたい気持ちはすくすく大きくなる娘を見ている内に、徐々に収まってきました。
母乳の栄養価はミルクより優れていますが、混合でも娘はちゃんと大きくなり、健康です。それに、悩みながらも細々とでもここまで母乳をあげられていることに今は満足しています。
それから、落ち込む私に助産師の先輩が「あなたは身体が細いし、貧血だってひどかったんだから、これ以上赤ちゃんに吸い取られたら、体力的にもっとしんどかったと思うよ。残念な気持ちもわかるけど、あなたにはこれが合っていたと思うわ」と慰めでかけてくれた言葉も響きました。
母乳にこだわりすぎていた私。
本当に、今考えるとなぜあんなにこだわっていたのか不思議なくらいです。
でも、初めての授乳があんなに出産前の希望を変えてしまうくらいの力を持つとは想像以上でした。
私のようにいざ授乳すると考えが変わる方、たぶん結構いらっしゃると思います。
助産師に復帰した時には、こんな自分の経験も踏まえつつ、産後の女性が希望する栄養方法で育てられるよう、退院後も長きにわたって支援していきたいと思います。
※母乳のみを与える育児のことを完全母乳(完母)と表現することがありますが、個人的には定義があやふやだと思うので、文中では使用していません。
妊娠・出産のハードル
娘は9ヶ月になりました。
生後3ヶ月くらいまでは時間が過ぎるのがとにかく遅く感じたのですが、今は結構なスピードで月齢を重ねています。
また、ふにゃふにゃの頃に比べるとすごく人間らしくなり、成長を実感します。
ごろんと寝ているだけだった頃の娘の遊び相手をするのは間が持たなかったのに、今はそばで一人遊びをし、室内を自力移動して探検している娘を見ると、あんまり早く大きくならないでと思ったり。
ワガママですね。
スムーズに妊娠・出産できることは当たり前じゃない
先日、ひょんなことから妊活に関する漫画ブログを目にしました。
鼓鳥たえさんの「妊活きろく」です。
ちょっと見るつもりだったのですが、読み始めたら続きが気になってしまい、結局、夜更かししながら1日半かけて1~218話までを読んでしまいました。
内容については読んでいただければと思うので、ここでは触れません。
だけど、「望んだ時にスムーズに自然妊娠して、正期産まで妊娠継続して、母子ともに元気で出産する」ことは、やっぱりそんな簡単なことではないなと改めて思いました。
それって本当に奇跡の連続で、ものすごく幸せなことなんですよね。
一般的には当たり前だと思われがち、そして自分でも当事者になるまでは当たり前だと思ってしまうんですけど、全然当然のことではないのです。
私自身、望めばすぐに妊娠するだろうと思っていたら子宮内膜がわかって手術、その後なかなか自然妊娠せず、やっと自然妊娠して喜んでいたら流産して、この世の地獄のような苦しみを味わいました。そして、体外受精にステップアップし、なんとか1度目で妊娠はしたものの、また流産するのでは、早産になるのではとハラハラしっぱなし。やっとゴールが見えてきたところで正期産直前に破水、出産は正期産の時期でしたが、今度は大出血・・・と、色々ありました。
こんなことになるなんて、思ってもみなかったことです。
でも、妊娠・出産は本当にいつ何が起きるかわかりません。
良い意味でも、悪い意味でも。
そのことがもっと一般的に知られ、これから妊娠を望む方、出産を控えている方々の心理的負担が少しでも減るといいなと思っています。