助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

妊娠・出産のハードル

 娘は9ヶ月になりました。

 生後3ヶ月くらいまでは時間が過ぎるのがとにかく遅く感じたのですが、今は結構なスピードで月齢を重ねています。

 また、ふにゃふにゃの頃に比べるとすごく人間らしくなり、成長を実感します。

 ごろんと寝ているだけだった頃の娘の遊び相手をするのは間が持たなかったのに、今はそばで一人遊びをし、室内を自力移動して探検している娘を見ると、あんまり早く大きくならないでと思ったり。

 ワガママですね。

 

スムーズに妊娠・出産できることは当たり前じゃない

 

 

 先日、ひょんなことから妊活に関する漫画ブログを目にしました。 

 鼓鳥たえさんの「妊活きろく」です。

dokusho-ojikan.jp

 ちょっと見るつもりだったのですが、読み始めたら続きが気になってしまい、結局、夜更かししながら1日半かけて1~218話までを読んでしまいました。

 内容については読んでいただければと思うので、ここでは触れません。

 だけど、「望んだ時にスムーズに自然妊娠して、正期産まで妊娠継続して、母子ともに元気で出産する」ことは、やっぱりそんな簡単なことではないなと改めて思いました。

 それって本当に奇跡の連続で、ものすごく幸せなことなんですよね。

 一般的には当たり前だと思われがち、そして自分でも当事者になるまでは当たり前だと思ってしまうんですけど、全然当然のことではないのです。

 私自身、望めばすぐに妊娠するだろうと思っていたら子宮内膜がわかって手術、その後なかなか自然妊娠せず、やっと自然妊娠して喜んでいたら流産して、この世の地獄のような苦しみを味わいました。そして、体外受精にステップアップし、なんとか1度目で妊娠はしたものの、また流産するのでは、早産になるのではとハラハラしっぱなし。やっとゴールが見えてきたところで正期産直前に破水、出産は正期産の時期でしたが、今度は大出血・・・と、色々ありました。

 こんなことになるなんて、思ってもみなかったことです。

 でも、妊娠・出産は本当にいつ何が起きるかわかりません。

 良い意味でも、悪い意味でも。

 そのことがもっと一般的に知られ、これから妊娠を望む方、出産を控えている方々の心理的負担が少しでも減るといいなと思っています。