助産師が不妊治療を経験してわかったこと

子宮内膜症のため手術→不妊治療開始→体外受精で妊娠・出産した助産師の記録

体外受精と仕事

体外受精へ向けて

 いよいよ、今週末から体外受精に向けて通院を始めます。

 本当はまだ、自然妊娠にこだわっている部分もあり、もう少しタイミングで様子を見たい気持ちはあります。

 ただ、子宮内膜症の進行や年齢を考えると体外受精をするなら少しでも早い方が良いので、今が潮時だと思っています。

 

退職を決意

 さて、6月頃、私は体外受精を9月から始めようと考えていました。

 そのため、仕事は8月末で辞めるつもりでした。

 体外受精では、卵胞の発育やホルモン状況等に合わせた通院が必要になりますし、通院の回数も増すので、仕事との両立でハラハラして余計にストレスを増やすのはやめようと考えたのです。

 自然妊娠が発覚して免れたものの、体外受精に向けて準備していた3月は、仕事の調整に関する上司とのやりとりがものすごくストレスでした。

 しかも、不妊治療のことを話したくない職場の人に「なぜ休むの?」等と詮索されるのが苦痛だったのです。

 (詳細はこちらの記事です↓)

myumyu1612.hatenablog.com

 

 それで6月末、直属の上司に8月末での退職を申し出ました。

 職場には大変申し訳なかったのですが、体外受精に専念したいことを強く伝え、何とか了承をいただきました。

 これで、気兼ねなく体外受精に専念できるととてもホッとしたのを覚えています。

 

退職を申し出たけれど・・・

 ところが、7月に入ってから、上司が「退職という形をとらずに、とりあえず籍だけ置いておくことはできないか」と言い出しました。

 上司が提案してきたのは、9月は1か月休んで治療に専念、10月以降は治療と体調に合わせてシフトを組むということでした。

 パートという立場上、そこまでしていただくのは心苦しいので辞めますと伝え、治療がどんなふうになるかわからないので、10月以降働ける約束はできないと伝えたのですが、上司はとにかく前向きに考えてほしいとの一点張りでした。

 また、院長がそれでいいと言っているから何も気にしなくていいとも。

 規模の大きい職場なら難しいかもしれないけれど、そうではないから何とでも調整が利くし、仕事で気分転換できた方が精神的にもいいのでは、とも言われ・・・。

 これにはさんざん悩みました。

 結局、夫や上司と何度も話し合い、9月はお休みをいただき、10月以降は治療状況と体調を見て復帰するか完全に辞めるかにするということになりました。

 そして、治療を最優先にするため、かなり私の希望条件を聞いていただいた形になりました。

 客観的にみると、私の籍を置いておくことは職場にとってはメリットがありません。

 なので、上司の申し出は本当に有難かったのですが、今でも申し訳ない気持ちの方が大きいです。

 ただ、このようなご配慮をいただいたことを忘れずに、私が逆の立場になった際には、女性も男性も不妊治療を受けやすい職場環境づくりを心がけたいと思います。